戦後ヤクザ史 昭和風雲録
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新刊のご案内-安藤昇の戦後ヤクザ史 昭和風雲録

 弊社新刊「安藤昇の戦後ヤクザ史 昭和風雲録」の特設ページです。 当ページよりご予約・ご注文受け付けます。書店担当者様もご参考に。

カラスを見ない日があっても  血を見ない日は無い  なんてな

安藤昇の戦後ヤクザ史 昭和風雲録

著者:安藤 昇(あんどう のぼる)

ISBN 978-4-8314-0149-6

絶賛発売中 定価1500円(税込) ご注文受付中

「一瞬不帰」
人生は長いように見えて、その正体は一瞬の積み重ねである。
十九歳で特攻隊に志願したとき、「人生は終わった」と覚悟した。
終戦を迎えて生き残ったとき、「あとの人生は余禄だ」と思った。
しかし、その後には、安藤組の結成から解散までの波乱の道のりが続いていた。
これは、激動の時代を駆け抜けた安藤昇の目を通した戦後ヤクザ史である。

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著者プロフィール

安藤 昇(あんどう のぼる)

 1926年東京生まれ。法政大学中退。 予科練から特攻隊へ入隊するが、敗戦で復員。

 28歳で安藤組を結成する。64年に組を解散、映画界に転身。 50数本に主演するなど人気俳優として一時代を築く。

 俳優引退後、映画プロデューサーとして活躍する一方、 作家として『安藤昇 王者の煩悩』(コアマガジン)、 『激動―血塗られた半生』(双葉文庫)、『不埒三昧―我が下半身の昭和史』(祥伝社)、 『自伝 安藤昇』(ぶんか社)、『人生を変える九門「家相」術』(小社刊)、 『色事の品格』(小社刊)など多数を著す。

 また家相の研究家としても知られ、 博徒や実業家など多彩な人生経験をもとに編み出した 「九門家相術」は、実業界や芸能界に多くの信者を持つ。

内 容 紹 介

――戦後すぐの東京は、ヤクザにとって群雄割拠の時代でね。ヤクザ同士の殺傷事件は毎日のようにあった。カラスの鳴かぬ日はあっても血を見ぬ日はない、なんてね。死人が出ても驚かない。そんな時代だった。(本書より)

焼け跡の東京――銀座、新宿、下北沢、そして渋谷。
尾津喜之助、関口愛治、浦上信之、高橋輝男、加納貢、万年東一、小池光男、平松兼三郎、稲川聖城、町井久之、出口辰夫、花形敬……(順不同)
戦後の混乱期に我が道を熱く生き抜いた伝説の男たちの日々。

――人生なんて、ヨタヨタしながら塀の上を歩いているようなもんでね。ちょっとした弾みで、塀のどっかへ落ちてしまう。(本書より)

そんな時代、戦後の動乱を駆け抜けてきた安藤昇が、みずからの歩みを語ることで描き出した戦後のヤクザ史である。

人を語れば、

――尾津さんは中肉中背で、その半纏姿がまるで衣紋竹に掛けたみたいでね。尾津組といえば大変な勢力だったけど、「衣紋竹」というあだ名が何となくユーモラスでさ、尾津さんの姿はいまもよくおぼえている。当時のヤクザは着流しに雪駄もいたし、背広もいた。時代の変わり目だったんだね(本書より)

力のほどは、

―ー軍属なんかを手なずけておいてさ。「出物」があると聞けば御殿場の米軍基地まで出かけたりもしたけど、拳銃だけは米軍用の45口径に統一した。…(中略)…自動車のドアだって簡単に貫通するし、腕に当たりゃ、ちぎれちゃうね。(本書より)

焼け跡を闊歩した"不良"の時代から、戦後の復興が緒につきはじめた昭和30年代までを主な舞台に安藤の語りは進む。
それは、高度成長期に差しかかるころまでのもうひとつの日本の姿である。
そして、奇しくも経済の発展、社会の安定化と時を同じくして安藤は別の世界へと歩みを変えていく。

本書ではほかに、行き来のあった佐郷屋嘉昭、因縁の力道山、横井英樹、そして五島慶太らの姿も生き生きと伝える。

目 次

プロローグ

第一章 焼跡を闊歩する愚連隊

○焦土の新宿 ○愚連隊 ○用心棒

第二章 占領下のヤクザ

○闇屋稼業 ○疵 ○東興業 ○ヤクザの正業 ○賭場の思い出 ○ポーカー賭博の先駆 ○芸能界と興行 ○東宝争議

第三章 企業の尖兵

○抗争 ○尾津喜之助との談判 ○白木屋騒動 ○力道山をめぐって ○狙撃計画 ○拡大と内部抗争 ○東洋精糖事件 ○海外での用心棒計画

第四章 横井英樹襲撃

○依頼 ○射撃訓練 ○準備完了 ○銃声一発 ○逃走 ○抗戦 ○潜伏 ○判決

第五章 俳優へ

○前橋刑務所 ○出所 ○解散 ○海外進出計画再び ○俳優になる

エピローグ

 

Web上の感想

本部長のブログさんより

安藤昇先生の新著です
ザッと見ただけですが思ってたのとは違い、インタビュー集でした
安藤先生の名言で好きなものがあります
やくざはやめたが、男をやめたわけじゃねえ!
かっこいいです

武王の舞路愚変さんより

どんな歴史においても。
必ず。
表と。
裏があります。
そして、実際のところ。
綺麗事ばかりで、ノスタルジックな表は。
やはり、ある種の絵空事のファンタジーであり。
裏にこそ。
生々しい、しかしキラリと光る、人間の"真実"があるのだと思います。
映画スターとしても活躍された安藤昇さんのこの回顧録には。
そういうダイヤモンドの如き。
"真実"のオンパレードです。

アマゾンレビュー

バランスが良い  2012/1/20
By ハンチクやろう "白ハンペン" (山梨県山野中)

 インタビューをされる方も自分の意見を入れずに、また良く歴史を勉強されていました。
 これで細かい点を絞って行ったとしても、安藤流に韜晦されただろうと推察できますし。
 でも東洋精糖の事件は、証言者が死んでいない状況なので細かく突っ込んで欲しかった。
 尾津と関口の説明も、山形事件で高山の春をロクッて若い衆がゲロした背景を安藤がどうかんがえて入るか知りたかった。
  反面、安藤昇の肉声から魅力の半分も伝わらない「いつものフラストレーション」も感じますが。

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