記事(一部抜粋):2020年3月号掲載

経 済

北朝鮮と中国の大型案件で注目される準大手ゼネコン

【証券マン「オフレコ」座談会】

(前略)
B ところで、株式市場では物言う株主(アクティビスト)が猛威をふるっている。香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメント・カンパニーは1月下旬、東証ジャスダック上場のサン電子に対し、業績不振を理由に山口正則元社長ら4人の取締役の解任とオアシスの推薦する5人の取締役の選任を求めて臨時株主総会の招集を要求した。
C そのオアシスだけど、たしか10年くらい前にJALの公募増資の発行価格決定日に、引け間際に大量の買いを入れる一方で、引け直前に大量の空売りを仕掛けるという相場操縦と違反行為で数億円の利益を得たとして、監督官庁の「香港先物委員会」から日本円で7000万円相当の制裁金が課されたことがある。
A その行為で損害が発生した株主もいたはずだから論外だけど、企業側にも架空売上のホシザキのように問題のあるところが多すぎる。オアシスがどこから情報を入手しているのかははっきりしないけど、内部情報を入手したうえで株式を保有しているように見える。たとえば、株主となっている安藤ハザマ。最近、アングラの世界では「ラストリゾート」として北朝鮮のインフラ整備でひと儲けしようと暗躍する者が多いという話をよく聞く。
B インフラ整備というと、南北朝鮮の統一?
A それを見込んで動いているとしか思えない。おそらく北の同胞からそのような話を聞かされているんだと思う。
B そのインフラ整備に安藤ハザマが絡むと?
A 正確には安藤建設と合併する前の間組。北朝鮮のインフラのほとんどは戦前に日本が造ったものだけど、その大部分に間組が関わったといわれている。
C 鴨緑江上流の中朝国境にある巨大な「水豊ダム」は現在も稼動しているけど、これも日本が造ったんだよね。
A 水豊ダムは日本が旧満州と朝鮮半島に残した最大の遺産。1944年の竣工当時、世界最大級を誇った重力式コンクリートダムで、旧満州側は他のゼネコンだけど朝鮮側は間組が関わった。というより、繰り返すけど、間組は朝鮮半島のインフラ整備のほとんどに関わったと言われている。
B だけど、一帯一路でインフラ整備に力を入れている中国や、後ろで手ぐすねを引いて待っている投資家を抱えるトランプ大統領が相手では、日本が食い込む余地はないんじゃないの?
A そうは言っても、ダムなどの大規模な構造物を解体するには、どこにダイナマイトを仕掛ければいいのか、設計図を見なければわからない。
C その設計図をハザマが持っていると?
A 以前、ゼネコン幹部と親しいロビイストに聞いたら、「間組は終戦になってあわてて設計図をすべて日本に持って帰ってきた」と言っていた。
B もし解体に絡むんだったら当然、新たなインフラ整備にも関わる可能性が高い。そのことをオアシスが知っているとすると、相当したたかだ。
A それだけじゃない。オアシスが株主となっている前田建設工業が、中国のインフラ・ビッグプロジェクトに絡む可能性だってある。コロナウイルスは別にして、中国のインフラに関わってくる喫緊の課題は何だと思う?
(後略)

 

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