記事(一部抜粋):2020年2月号掲載

社会・文化

最終局面の山口組分裂騒動

【情報源】

 国内最大の指定暴力団・山口組の分裂騒動からおよそ4年半。ここにきて再統合が取り沙汰され始め、今年はいよいよ分裂騒動が決着へ向けて動き出しそうだ。
 年明け早々、各公安委員会は六代目山口組(司忍組長)と神戸山口組(井上邦雄組長)を「特定抗争指定暴力団」に指定した。今回の指定によって愛知、兵庫、大阪など10市の警戒区域では5人以上の組員が集まることが禁止され、組事務所の新設や立ち入りも禁じられ、違反すると即逮捕できる。山口組分裂後の抗争は120件を超え、とくに昨年10月の6代目山口組ナンバー2の高山清司若頭の出所以降、拍車がかかった。そこで、警察当局は特定抗争指定によって山口組の壊滅作戦へ乗り出したわけだ。
 それにしても、最近は神戸山口組の弱体化が著しい。かつては山口組で最大勢力を誇り、神戸山口組の中核である山健組(中田浩司組長)だが、ピーク時に約7200人いた組員はわずか300人まで減少。さらに、ナンバー3の槙野雄仁会長率いる兼一会が六代目山口組へ電撃移籍、衝撃が走った。極め付きが「あの山健組の組長がヒットマンとはにわかには信じ難い」と関係者を唖然とさせた中田組長の弘道会の組事務所への襲撃による殺人未遂容疑での逮捕である。そのほかでも神戸山口組の最高幹部で太田興業の太田守正舎弟頭補佐が引退、解散届を提出。東京を地盤とする二代目誠会も解散へ動くなど神戸山口組の屋台骨は大きく揺らいでいる。そして、今回の特定抗争指定が資金不足と組員流出に喘ぐ神戸山口組をさらに追い込む。このままでは空中分解の危機であり、かといって六代目との全面抗争に突入すれば自滅の恐れすらあり、まさに四面楚歌である。今後は六代目が神戸との再統合を模索する動きが予想されるが、いくら追い詰められたとはいえ神戸の井上組長がやすやすと屈服するだろうか。一方で、小康状態が長期化すれば末端の組員が暴走しかねないなど波乱の火ダネは山積している。ただ、分裂騒動が最終局面を迎えつつあることだけは間違いないようだ。
(後略)

 

※バックナンバーは1冊1,100円(税別)にてご注文承ります。 本サイトの他、オンライン書店Fujisan.co.jpからもご注文いただけます。
記事検索

【記事一覧へ】

ベルダ編集者ブログ

編集者ブログ 最新3件

富士見&花見ツーリング

by 2020/04/05

2020年の初ツーリング

by 2020/01/13

2020年山始めは伊豆ヶ岳から子ノ権現へ

by 2020/01/05

>>Read more