記事(一部抜粋):2020年1月号掲載

連 載

【沖縄の未来】惠隆之介

首里城再建に見る「先住民待遇」

 以下は最近ネットに掲載された沖縄県批判である。10月31日に首里城が焼失、沖縄同情論が充満するなかでよくぞ本音を吐露したと思う。ちなみに城郭の管理再建は本土では所在市町村が担うが、沖縄だけは国が担当するようだ(特段の配慮)。
《ちょっと待て!! 首里城はもともと「国有財産」だぞ。それを沖縄県が国から「お預かり」している間に、あろうことか灰にしてしまった。だったら沖縄県が耳をそろえて全額弁償するのが筋ってものだろう? な~にが「国との役割分担も確認しながら明確にしたい」だ。他人事みたいなセリフ吐きやがって。まずは「ごめんなさい」だろう!!》
 首里城は沖縄の日本復帰20周年事業として1992年に再建されたものである。城の管理は県の要望により2019年2月、国から県に移管された。ところが玉城デニー知事は防火対策を一切講じなかった。スプリンクラーは設置されておらず、設置しようという意思さえ全くなかった。唯一設置されていた放水銃4基も3基が作動せず、残りの1基も作動から約10分後に放水が停止したという。
 ところが出火から2カ月が経過した現在、玉城知事以下、謝花喜一郎副知事、玉城県政を支える地元2紙は一貫して県の責任に言及しない。12月10日、国の出先機関である内閣府総合事務局の吉住啓作局長は管理指定機関の「美ら島財団」が火災発生時の初動体制の説明を拒否していることを批判し、「財団は県が指定した管理者。総合事務局としてはまず県を指導したい」と強調した。
(中略)
 ところで首里城が戦後復元されたとき、先代が沖縄戦で焼失したこともあって、県民の間には復元に批判的な見方もあった。一方、離島在住の古老たちからは「首里城の壁の朱色は離島農民の血の色」との声が上がった。王国時代、離島農民には本島の3倍もの人頭税が課され(1903年勅令によって廃止)、農民は苛斂誅求を極めていたからだ。ところが世代交代が進むにつれ県民は首里城を愛玩するようになり、海外からも観覧者が訪れるようになった。
 首里城が焼失し、当初私も喪失感に苛まれたが、今思えばそこを舞台として行われていた行事は異常であった。
 例年、正月2日には首里城正殿前庭で北京遥拝の儀式が演出されていた。皇居宮殿の一般参賀に対抗してのことである。王に扮した役者が「ワンワンワンスーイ」(中国万歳)と叫ぶと王府閣僚全員が唱和する。左翼報道で有名な地元紙は、県民の声として「沖縄はやはり日本と違う」という発言を引用掲載していた。
 11月3日には首里城祭りが挙行され、王国時代の冊封儀式が再現された。琉球王が中国皇帝の使者に世界で最も屈辱的な礼式とされる三跪九叩の礼を行うのだ。この時も解説のアナウンスは「中国最上級の儀礼」と紹介し、来観者を騙していた。
 これらの儀式は開始されてから14年になろうとしていた。偶然か、中国は現在、この朝貢の歴史をもって沖縄を属領とみなしている。そればかりか、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「核心的利益」と主張し、「武力の発動も厭わない」と国際社会に公言しているのだ。
(後略)

 

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