法政大学の有名教授、趙宏偉氏は、中国政治、東アジア国際関係が専門で、現在は同大キャリアデザイン学部の教授を務めている。1954年生まれ、中国・吉林大学を卒業、社会人経験を経て86年日本に留学、東大大学院博士課程で学んだ。メディアでの露出度も高く、著書も多数ある。
その趙教授、2年前の2011年4月から8月の4カ月間、(このときすでに法政大学の教授だったが)ある学校法人の理事長を務めている。そのことを知る人は極く限られるが、この知る人ぞ知る事実が目下、警察当局の関心を集めている
「興味を持って資料を集めている。その有名教授はともかく、取り巻く登場人物がどうにも見逃せなくてね。大半がいわくつきの連中で、そのなかで唯一マトモなのがこの教授。どうやって彼らが結びついたのか」
こう語るのは警視庁組織対策3課の捜査員である。
趙教授が2011年の一時期、理事長を務めたという学校法人は、東京・豊島区巣鴨にある東京ドリーム学園(専門学校)。
「東京ドリーム学園の理事長は、趙氏が就任する前は貝原秀輝という人物が務めていました。かつて酒田短期大学が厖大な留学生を受け容れた挙げ句に破綻しましたが、そのとき同大の経営の中心にいた人物で、『学校の乗っ取り屋』と呼ぶ人もいます。その貝原氏の引きで趙氏は東京ドリーム学園の理事長に就いた。貝原氏はかなりの額の報酬を払い趙氏を学園の表の顔に据えたのです」
こう語るのは同学園の元職員である。
では、東京ドリーム学園とはいかなる学校なのか。
「日本語を教える専門学校で、校名はインターナショナルスクール・オブ・ビジネス。学生は外国人。アジア系、とくに中国人と韓国人が中心です」(同)
さて、貝原氏に請われて学園の理事長に就いた趙教授。就任早々、貝原氏から「先生、片腕として大いに使ってください」とF氏という人物を紹介される。このF氏、政治結社N会という組織の代表を務めており、故・尾崎清光(被差別部落出身のフィクサー)の秘書だったという。
「要は付き人。N会は右翼を名乗っているが、思想右翼ではない右翼。わかるね?」
こう説明するのは大物といわれるさる右翼団体のトップだ。
(後略)