記事(一部抜粋):2012年9月掲載

経 済

武田薬品工業・長谷川社長を支える女性コーチング・プロ

【インサイト】

 製薬業界トップ「武田薬品工業」の長谷川閑史社長といえば、昨年4月に経済同友会代表幹事に就任、やり手財界人として評価が高いが、社長在任10年目を迎え、度を超した長期政権とワンマンぶりが批判の的になることが少なくない。
 その長谷川の「心の支え」になっていると、密かに注目されている女性がいる。「企業のグローバル戦略推進のための組織開発とリーダーシップ開発」を専門とするコーチングのプロで、『リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま』(光文社新書)という著書のある増田弥生なる人物だ。
 「増田さんは2年ほど前から、長谷川社長にコーチングをするということで、当社に出入りするようになった。当初は2週間に1度くらい、時間にして1時間ほどマンツーマンでコーチングをしていましたが、長谷川社長によほど気に入られたのでしょう、最近は役員や部長などが出る会議にも出席し、そこで意見を述べることもあるようです」(武田関係者)
 増田はリコーを経て、ジーンズメーカー「リーバイス」に入社。同社でアジア・パシフィック地域の人事を担当し、その後、スポーツ用品メーカー「ナイキ」でもアジア太平洋地域人事部門長を務めた。さまざまな国籍の社員が集まるグローバル企業で人事を統括したという増田の経歴が、長谷川の目にまぶしく映ったであろうことは容易に想像がつく。(後略)

 

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