記事(一部抜粋):2011年11月掲載

社会・文化

野球部監督が飲酒運転「駒澤大学」の呆れたモラル

【ズームイン】

 駒澤大学野球部といえば東都大学リーグ屈指の強豪校。1947年の創部以来、26回のリーグ優勝を飾り、数多くの人材をプロ野球界に送り出してきた。中畑清(巨人)、石毛宏典(西武)野村謙二郎(広島)、新井貴浩(阪神)……。
 しかし最近の駒大野球部は元気がない。2001年秋のリーグ戦以来、優勝に見放され、08年春には2部に転落。昨年秋の入替戦で1部復帰を果たしたものの、優勝争いとは無縁で、今年の秋季リーグも10月20日時点で4勝8敗、勝ち点1と、最下位に低迷、またも2部転落の危機に瀕している。
 その駒大野球部の、とんでもないスキャンダルが明らかになった。チームを率いる小椋正博監督が、飲酒運転とスピード違反で検挙され、免停720日の処分を受けていたことが発覚したのだ。
 小椋氏が検挙されたのは2年前の09年6月29日、場所は沖縄県だった。小椋氏は公務で出張中だったという。
 「飲酒運転は犯罪というのがいまや世間の常識。もし事故でも起こしたら実刑です。それを教育者ともあろうものが……。しかも大学ぐるみで違反を隠蔽している。駒沢大学は、いまや大学の体をなしていません!」と怒りを露にするのは、駒大野球部OBだ。
 確かに飲酒運転は立派な犯罪。刑事罰、行政処分を受けるのはもちろん、しかるべき立場の人間であれば、所属している組織や団体から重い処分を受けてもおかしくない。
 現に、今年4月に酒気帯び運転で書類送検された大相撲の尾上親方(元小結浜ノ嶋)は、夏場所まで謹慎のうえに、親方として最も地位の低いヒラの年寄に降格、しかも10年間据え置きという処分を受けている。(後略)

 

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