記事(一部抜粋):2011年10月掲載

社会・文化

JRA優勝記念写真に暴力団幹部の姿

【ズームイン】

(前略)
 ここに1枚の写真がある。1頭のサラブレッドとそれに跨がったジョッキーを真ん中に、手綱を手にした関係者が写っている。
 2001年1月に中山競馬場で開催されたアメリカンジョッキーカップ(AJC杯)の優勝馬アメリカンボス。騎手は江田照男。調教師の田子冬樹の姿も確認できる。
 写真に写っている1人の人物(左から2人め)を指差しながら、関係者がいう。
 「実はこの人、6代目山口組の2次団体、I会の幹部Oさんです」
 優勝馬とジョッキーを中心とした記念写真に収まることができるのは、調教師や馬主、レースの主催者(AJC杯の場合はJRA)など、「関係者」だけである。通りすがりの人間がたまたま一緒に写るなどということはありえない。それぞれ氏素性のはっきりした人物のはずである。
 JRAの関係者は困惑を露わにしながらこう反応した。
 「暴力団関係者が優勝馬の記念写真に写っているだって? そんなばかな。公営ギャンブルに暴力団の介入は絶対にあってはならないこと。我々JRAとして最も用心しているところです」
 しかし写真には暴力団幹部が堂々と写っている。
 アメリカンボスの馬主は、千葉県山武郡に本社がある畔蒜不動産。写真には、同社社長の畔蒜英雄氏の姿もある。(後略)

 

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