記事(一部抜粋):2006年1月掲載

経 済

みずほ行員が巨額使い込み?

【情報源】

(前略)旧東京三菱銀行の元女性派遣社員による10億円の着服事件に続いて、今度はみずほ銀行で、男性行員のこちらも10億円規模の巨額使い込み事件が表面化しそうだ。すでにみずほ銀行は告訴に踏み切った模様。
 正規の行員による前代未聞の事件だけに、同行の管理責任が厳しく問われるのは避けられない。
 国土交通省ではキャリア官僚による贈収賄疑惑が取り沙汰されている。「羽田の埋め立て事業に絡んで業者から賄賂を受け取ったらしい」(大手紙デスク)。
 このキャリアは05年夏に退職しているというが、仮に事件化すれば、耐震強度偽造事件でも渦中にある国交省はさらなる批判を浴びることになる。
 都内の某大手信用金庫では、広域暴力団への利益供与疑惑が浮上している。この信金、10年ほど前にも当時のトップによる不正融資疑惑が持ち上がり、大量の内部文書や告発文が出回ったことがある。いわくつきの信金だけに今後の動きが気になるところ。
 金融庁の検査が入った日本振興銀行は、本来なら木村剛会長関連の情実融資などが事件化しても不思議ではない。しかし、「木村氏は金融庁幹部や当時の竹中平蔵・金融担当大臣と親しい関係にあり、銀行認可も異例の早さだった」(金融庁関係者)だけに、事件化は金融当局にとっても命取りになりかねない。
 まさか木村銀行に「ペイオフ第1号の公的資金投入」というわけにもいくまい。検査終了を待っての「身売り」が有力視される。すでに引受先の候補としてはエイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長、商品先物大手の光陽グループ、SFCG(旧商工ファンド)、オリックスなどの名前が浮上している。
 余談だが、日本振興銀行をめぐっては融資先企業の女性社長失踪事件も密かに話題となっている。(後略)

 

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