記事(一部抜粋):2005年7月掲載

政 治

青木、小沢、綿貫の三者連合

「政界再編」への大仕掛けか

 首相の小泉純一郎をのぞけば、政界随一の実力者が参院自民党議員会長の青木幹雄であるのは異論がない。その青木がポスト小泉に向け大掛かりな政界再編を仕掛けるのではないか、そんな憶測が永田町の最深部で語られている。
 5月31日夜、都内の料亭を張っていた記者団は、前衆院議長の綿貫民輔と青木が肩を組み、ほろ酔いで玄関から出てきたのに驚かされた。同夜、郵政民営化法案に反対して審議拒否を続けていた民主党が折れ、国会正常化で与野党が合意した。それを受け、料亭では綿貫が民主党の小沢一郎副代表と法案つぶしの謀議をしていたはずだからだ。
 記者団は事前に得ていた綿貫・小沢会談の情報が間違っていたのかと疑った。ところが翌日、綿貫は「小沢と2人で会談した」と言明した。青木とは席が別だったが、偶然、玄関で会ったという。おおかたのマスコミはそれでごまかされた。真相は、青木、小沢、綿貫の3者会談だった。
 青木と小沢は疎遠のはずだ。経世会(竹下派)に2人がいた時代はいざ知らず。小沢が竹下に反旗を翻して自民党を割ってからは敵対関係。さらに小沢は率いる自由党を連立政権から離脱させ、青木が首相に担いだ小渕恵三を死地に追いやった。その後、2人が関係を修復したという話はない。この時期の綿貫との三者会談は、政界関係者には「事件」だ。(後略)

 

※バックナンバーは1冊1,100円(税別)にてご注文承ります。 本サイトの他、オンライン書店Fujisan.co.jpからもご注文いただけます。
記事検索

【記事一覧へ】