創価学会が四月二日と九日、東西(西武ドームと大阪ドーム)で五万人規模の青年部大会を相次ぎ開催し、池田大作・名誉会長は「君に広宣の旗を託す 青年よ 未来の勝利を! 豪快な圧勝を!」などと檄を送った。青年部幹部からも「我々青年部は、池田先生の思想と行動を命をかけて継承する。学会正義の旗を掲げ、いかなる闘争も断じて勝利する」と、勇ましいかけ声が飛び交った。
この大会開催の狙いを創価学会の元男子部幹部は次のように解説する。
「狙いは今夏に実施される参院選挙での勝利です。学会はこの選挙で公明党の比例区一〇〇〇万票の獲得を至上命題としている。今回の大会はその参院選挙という大闘争に青年部員を全力で取り組ませるための決起集会、出陣式ですよ」
(中略)
それだけに今年一月、自公連立体制の打破を掲げ、エイリアンを例に引いて創価学会・公明党の政界支配を厳しく批判した菅・民主党に対する学会の敵意、憎悪は激しいものとなっている。
『聖教新聞』には連日、民主党に対する激しい批判が掲載されている。特に、学会員が必ず目を通すと言われる一面の名物コラム「寸鉄」には、悪罵としかいいようのない非難の言葉が並んでいる。
《民主党首、また学会中傷。国民の支援活動に難癖とは、権力屋の正体丸出し》(3月16日付)
《低迷の野党が学会を誹謗 宗教弾圧は自滅の因だよ ああ八つ当たりバチ当たり》(3月25日付)
《日顕宗、二年で七回敗訴。民主党、四年で二四人逮捕。同じ次元の「邪宗と邪党」》(3月28日付)
《民主党、支持率がジリ貧。「悪事続発」「政策無能」「宗教弾圧」じゃ当然だ》(3月29日付)
《「宗教の政治関与」云々と学会誹謗。そのくせ他教団に票をもらう乞食政党》(4月6日付)
《政教一致など現代にあり得ない。愚劣な誹謗は民主主義の破壊だ。大阿呆》(4月15日付)
『聖教新聞』(3月17日付)掲載のコラム「破邪顕正」では、『文藝春秋』四月号に「小泉総理は公明に魂を売った」との一文を寄せた菅直人代表をこう非難している。
《最近、変な発言を続ける民主党の菅代表、珍妙な論文を書いて国民の失笑を買った。/そこでは「公明党は、政治の次元とは別の、異常な原理で動くことに問題がある」と、創価学会の支援活動を中傷し、不見識をさらけ出しているのだ。(中略)政党どうしの競争で勝てないとみるや宗教蔑視丸出しで罵るとは、エセ民主の正体見たりではないか。(中略)同党では、学会中傷の「特命チーム」なるものを作ったとか。そんなヒマがあるなら、自党の不祥事をなくす「倫理チーム」でも作ったほうが身のためだ。》(後略)