記事(一部抜粋):2004年4月掲載
政 治
小泉に「公明切り」の予兆自民党再建に「宗教政党」は不要 小泉政権の安定に公明党が果たす役割は大きい。昨年の衆院選で自民党が敗北を免れたのは公明党・創価学会の集票力であり、衆参両院で波乱なく法案審議が進むのも「自公蜜月」の賜物だ。小泉純一郎はこの蜜月関係の中で道路公団などの特殊法人改革や郵政事業民営化の「小泉改革」を自分流に仕上げる路線をひた走っている。しかし、公明党・創価学会につけこまれる政権運営は確実に自民党の国民政党としての資質を蝕みつつある。野党民主党はそこを攻撃のポイントとする戦術であり、自民党議員の間には不安と不満が高まる。参院選後、小泉が大きく方針転換して公明党を切り捨てる可能性が永田町で現実味をおびて囁かれ始めた。
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