記事(一部抜粋):2003年11月掲載

経 済

「りそな」身売りを画策する竹中

【金融ジャーナリスト匿名座談会】

(前略)
Cりそなの資産査定は実に緻密に目論まれた。不良債権処理といい、税効果会計の繰延税金資産といい、これはなかなかのものだ。竹中、細谷の連携プレイは大したものだ。
Aりそなは不良債権処理、税効果会計による繰延税金資産の圧縮を行なった。まずはりそなの今後から話したいが、結局、再生はできない。そんな気持は細谷にも竹中にもない。
頭にあるのは、身ぎれいになって、身売りできる条件を備えることだけだ。竹中とそのアドバイザーの木村剛は最近、オーバーバンキングの是正の実績をあげようとしている。その材料となるのがりそなだ。いずれ、どこかに買わせるという話が出るだろうが、竹中たちが考えているのは住友信託だ。これで大手銀行の数が減りましたという話を作ろうとしている。もっとも、住友信託がどう考えるかが問題だが、公的資金返済を認められて、住友信託は竹中たちといい仲になり始めているという情報がある。
Bいまのりそなに関して、マスコミの論調から抜け落ちているのは、新生銀行との比較だ。
(後略)

 

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