記事(一部抜粋):2003年10月掲載

社会・文化

1年で出資金が2倍を謳う「いちご倶楽部」に当局注目

 KKC、八葉グループ、プレイスブライドG……。高利回りを謳って不特定多数から資金を集めながら、約束した配当を支払わないばかりか、集めたカネをそっくり騙し取る。この不況下、そんな詐欺商法が後を絶たない。
 そんな中、多数の被害者を出し、出資法に抵触する疑いがあるとして関係者の注目を集めているのが、東京・八重洲に本社を置く「いちご倶楽部」(浜中直社長)なる健康食品販売会社だ。
 同社が扱うのは、一〇万円単位のプロポリスや薬草茶など。これら高額商品を購入するという名目で、最低五〇万円を出資すると、「販売助成金」という名の配当金が支払われるというもの。会員のランクは出資額によって「BC」(ビジネスコンダクター、五〇万円)、「R(レギュラー)BC」(一〇〇万円)、 「M(ミドル)BC」(一五〇万円)、「T(トップ)BC」(七五〇万円)などがある。
 いちご倶楽部が謳っていた配当金は、なんと一年間で出資金の二倍。たとえば一〇〇万円の出資登録をすれば、一〇日後に八万円、さらにその一〇日後に六万円という具合に、一〇日ごとに八万円から一万五〇〇〇円の配当金が支払われる。一年間で合計一九七万円が支払われることになっていた。(後略)

 

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