記事(一部抜粋):2003年8月掲載
社会・文化
検察が注目する利権の巣窟「道路公団」「公団のドン」と「道路族のドン」の刺し合い 「不徳の致すところ」という言葉が、まさにこの人には似合う。日本道路公団総裁の藤井治芳氏。昨年7月までの内部調査により、公団財務は6175億円の債務超過であることが明らかになっていたのに、ことし6月の財務諸表の公表では、5兆7580億円の資産超過と数字を改竄したという。そればかりか、債務超過の財務諸表を作成した片桐幸雄氏ら「改革派」を左遷、国会やマスコミで激しいバッシングを受けている。唯一の後ろ盾である扇千景。国土交通相も距離を置く中、藤井総裁の更迭は避けられないという観測が広がっているが、すでに事実上、債務超過に陥った道路公団惨状が、何を原因としているかを忘れてはなるまい(後略)
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