2003年に起きる業界大再編

　2002年は大企業の破綻ラッシュも銀行国有化もなく、結局すべての懸案は2003年に持ち越しとなった。特別検査の結果が出る5月あたりが次なる焦点だが、同時に、今年は大規模な業界再編が起きる可能性がある。鳴り物入りで立ち上がる産業再生機構は、トップ人事や人材確保、債権の買い取り基準など難問が山積だが、政府はメンツにかけても早急に成果をあげなくてはならない。モデルケースとして想定しているのは「すでに一企業の問題ではなく政治問題化しているダイエー」（金融関係者）のようで、その場合、同社は高木邦夫社長の退任と同時に、解体・売却される可能性が高い。（後略）