記事(一部抜粋):2002年5月掲載

経 済

証券マン“オフレコ”座談会

B 小売業世界最大手の米ウォルマートが西友を傘下に収めると発表したのには驚いたね。
A 前号で取り上げた3月1日のロックフェラーの首相官邸訪問が関係しているんじゃないだろうか。
B それじゃ、「外人買いによる日経平均の上げの見返りが、米ウォルマートの対日進出だった」ってこと?
A ウォルマートは特に食品の安売りに強味を持つことで知られている。その食品の安売りをサポートしているのが、世界最大の穀物商社カーギル。そのカーギルを資金面で支えていたのが、デイビッド・ロックフェラーが会長として君臨していたチェース・マンハッタン銀行なんだ。つまりウォルマートはロックフェラー財閥の支配下にあると言っていい。だから、ロックフェラーが首相官邸を訪れた週明けから日経平均が外人買いにより急上昇し、その2週間後の3月14日にウォルマートが西友を足場に対日進出を発表、となれば関係があると勘ぐりたくもなる。
C ウォルマートの最大の特徴は直販システムと言われているよね。
A その通り。例えば食肉のケースで言うと、カーギルの飼料で太らせた「豚」や「チキン」をウォルマートで安く売って売り上げを伸ばしてきた。このチキンとは、同じアーカンソー州に本社があるタイソン・フーズのこと。このようにロックフェラーの支配下のもとで流通がシステム化されているんだ。
B タイソン・フーズと言えばクリントン前米大統領の最大の後援者で、ヒラリー・クリントンの商品先物疑惑の際にも仲介者として名前が上がっていたね。
A それだけじゃない。ヒラリーはウォルマートの役員にもなっていた。(後略)

 

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