(前略)
在庫が企業経営に及ぼす影響は大きい。そもそも在庫(商品)なくして売り上げは上げられないし、かといって在庫をもち過ぎると、資金を眠らせる、資金繰り悪化の原因になる、商品価値が落ちる、場所と手間をとる、欠品が生じその分売り上げが減る――などのマイナス面が生じる。とりわけコンビニ店のような業態では在庫
管理の優劣が、経営の善し悪しを左右する。在庫管理こそがコンビニ経営の隠されたカギだといっても過言ではない。
それは、各本部が加盟店の在庫に最大の注意を払い、その把握をFCシステムの根幹においていることでも分かる。にしろ本部と加盟店が取り交わす契約書には、加盟店が本部による在庫管理を拒否したら即、契約を解除すると明記されているほどである。
《甲(本部)は、乙(加盟店)に下記事由がある場合には、通知・催告をしないで、ただちにこの契約を解除することができる……実地棚卸を拒んだとき》(セブン‐イレブン・ジャパン)(後略)