記事(一部抜粋):2002年4月掲載

政 治

ついに変質するか自民党

橋本派「崩壊」で否定される「戦後保守政治」

 小泉政権と自民党は、世論の圧力に抗しきれず、鈴木宗男、加藤紘一の二人を、弁明をほとんど無視して離党させた。だが、鈴木、加藤が糾弾された「官への圧力」や「口利き」は、戦後保守政治の体質そのもの。程度はそれぞれながら自民党系議員の大かたが、政治活動として行ってきた。したがって二人を切ることは、自民党にとって自らの存在基盤を否定することだ。この状況は、「自民党を変える」と叫んで総裁・首相になった小泉純一郎にとってはむしろチャンス。鈴木の挫折で衰退傾向がますます強まる最大派閥橋本派の動向を見定め、政治システム改革を進める構えだ。日本政治を牛耳ってきた自民党型政治は、今度こそ変質を余儀なくされる運命にある。(後略)

 

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