記事(一部抜粋):2002年3月掲載

政 治

小泉と鳩山「政界再編」の密約

表向きは対立も水面下では揃う足並み

 医療費本人負担問題で、首相の小泉純一郎は衆院解散をちらつかせて抵抗勢力を押し切った。自民党分裂模様の状況で解散すれば、抵抗勢力はもちろん公明、保守両党も相当のダメージを受け、場合によっては政界再編に直結しかねない。一方、この状況を横目でにらみつつ、民主党代表の鳩山由紀夫は、小泉政権への対立姿勢を鮮明にした。相反するように見える二人の動きだが、実は足並みは水面下で微妙に揃っている。目標は改革実現のための政界再編。小泉・鳩山の密約は本当に存在するのだろうか。
(中略)
 鳩山と小泉をつなぐ存在がいる。二人がともに政治の師匠としている松野頼三だ。先の衆院選で松野が息子の頼久を鳩山に預けた時から、「松野は小泉と鳩山の連携で動いている」と自民党幹部は指摘する。松野が小泉、鳩山と個別に接触しているのは事実。永田町で密かに囁かれる「松野を通じて小泉と鳩山は呼吸を合わせている」という推測は根拠のないものではない。(後略)

 

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