記事(一部抜粋):2001年7月掲載

経 済

「サラ金地獄」再び

大手にも苦情が続出

(前略)
 本誌は、各地の協会に寄せられた「苦情申請」書類を入手したが、それをみると、なるほど“優良"とされる大手でも、違法と思える取り立てが日常的に行われていることがうかがえる。
 たとえば滋賀県の貸金業協会に寄せられた大手サラ金に対する苦情申請書。債務者の実母が、家出した息子の借金を取り立てにくる業者(日本を代表する大手)の執拗さに悩む様子が書かれている。(中略)この母親は夜も寝ることができず、心臓の痛みで3回ほど救急で病院に運ばれたと訴えている。
 ほかにも「職場に電話をかけてこられて困っている」「支払えるまで毎日電話を寄越せと言われた」「無理やり借りさらられた」など、大手サラ金に対する苦情は数え切れないほどある。
 悪質な取り立てに対しては、そのつど協会が「改善勧告書」を出すなど指導をしているが、苦情は一向に減る様子がない。大手でさえ、この有り様なのだから、中小零細は推して知るべしだ。(後略)

 

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