記事(一部抜粋):2001年7月掲載

政 治

対米偏重外交に構造的見直し

「田中真紀子」に期待する国民

 カラスの泣かない日はあっても、外務大臣・田中真紀子の吠えない日はない、といわれるほどの「真紀子政局」、というか「真紀子台風」が吹き荒れている。
(中略)
 要するに、真紀子がやっていることは、これまで漫然と外務省の振り付け通りにやってきた対米偏重外交の構造的見直しなのである。米国が右を向けば条件反射的に右を向くような「パブロフの犬」的外交はもうやめましょう、というメッセージなのである。国民はこの本質的な「変化」に気づいており、それを受け入れるからこそ、真紀子に一定の支持を与えている、とみるべきだ。
(中略)
本人はやる気である。何を?内閣総理大臣を、である。今回、小泉政権であくまでも外相ポストを所望したのはその助走にすぎない。「真紀子首相待望論」などとふざけてばかりいられない。国民人気をバックに綱取りをいずれ狙ってくるだろう。(後略)

 

※バックナンバーは1冊1,100円(税別)にてご注文承ります。 本サイトの他、オンライン書店Fujisan.co.jpからもご注文いただけます。
記事検索

【記事一覧へ】