記事(一部抜粋):2001年4月掲載
ベルダレポート
平均株価1万2000円割れも本格下落の序曲にすぎない世界最大の投機相場の崩壊に戦く 三月中旬、日経平均株価は一万一〇〇〇円台に急落し、一九八五年一月以来、約一六年ぶりの水準に落ち込んだ。前号本欄で指摘したように、ここまで下落しても、底値感がでないのは経済実体から判断して依然割高だからだ。一株当たりの予想利益で株価を割った株価収益率(P/E)は三〇倍台と、米国S&P500の二〇倍、英国FT100の一八倍と世界の主要市場の株価と比較しても依然高い。ただ、最高値から六〇%以上暴落した米ナスダック総合指数は依然五〇倍台と異常に高く、日本の株価と同様、さらに下落余地を残しているのが不気味だ。
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