記事(一部抜粋):2000年9月掲載

連 載

【FCの光と影】

コンビニ会計システムの欺瞞

 フランチャイズ(FC)ビジネスが急速に拡大している。コンビニエンス・ストア、写真のDPE、ピザの宅配−−。街のいたるところに、派手な看板を掲げたFCチェーンが続々とオープンしている。
 FCとは、加盟店が本部から看板と経営ノウハウを授かるかわりに、ロイヤリティ(経営指導料)を支払うシステムのこと。本部から店舗運営のイロハを教えてもらえるので、商売経験のない素人でも、資金と熱意さえあれば誰でも開業できる。最近は、企業をリストラされたサラリーマンがFCの加盟店になるケースも増えているといい、政府も不況対策として積極的に後押ししている。
 しかしFCビジネスとは、本当にそうした明るいイメージだけで語れるものなのか。中堅コンビニチェーン「カスミCVS」の元加盟店オーナーで、同本部を相手に集団訴訟を戦い実質勝訴した筆者が、FCシステムに潜む数々の問題点を俎上にあげながら、FCビジネスのあるべき姿を問いかける――。
 わたしは、これから本誌で自身の体験談を述べていくことで、FC加盟店、あるいはこれからFCチェーンに加盟しようと考えている皆さんの一助になれればと思います。
 一九九六年二月二九日、茨城県を中心に展開するコンビニエンスストア・チェーン、カスミCVS(カスミ・コンビニエンス・ネットワークス、店名はホットスパー)の加盟店となった私は、茨城県江戸崎町の国道一二五号線沿い三叉路交差点の角に店をオープンした。カスミCVSの親会社であるカスミは、北関東を中心に約一〇〇店舗を展開する中堅スーパーである。
 コンビニ経営に興味を持ち始めたのは開店前年の九五年八月頃から。その頃の私は、機械メーカーの工作部に所属し、精巧な金型のメンテナンスを主な業務としていたエンジニアだった。もちろん、それまでに商売の経験など微塵もなかった。
 当時四六歳の私は、リストラの対象になっていた。肩たたきされて、それを渋々受け入れるというのは癪でもあり、私はリストラを逆手に取って、この際、独立してやろうと密かににアンテナを張っていた。
(後略)

 

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